露占領から解放のチェルニヒウ州、コロナワクチン接種を再開
ロシアの占領から解放されたウクライナ北部のチェルニヒウ州は、5月にコロナワクチン接種を再開し、州の住民1170人がすでに接種を行った。
チェルニヒウ州軍行政府広報室が発表した。
同行政府のレベジェヴァ保健局副局長は、チェルニヒウ州はファイザー製ワクチン「コミナティ」を受け取ったと伝えた。さらに同氏は、「同州の医療機関は戦闘があった時も接種を行っていたが、チェルニヒウ市では、(ロシア軍に)包囲されていた際に停電があり、ワクチン保管温度が維持されず、ワクチンが使用できなくなってしまった。そのため、チェルニヒウ市ではコロナウイルスの接種が行われなかったが、州内(の他の自治体)では、3〜5月で3794件のコロナワクチン接種が行われた」と報告した。
同氏はまた、現在ワクチンが市と州内の医療機関に申請に応じて届けられているとし、現時点では、事前予約で接種が行われていると伝えた。
2022年5月25日時点で、チェルニヒウ州では約81万5000件のコロナワクチン接種が行われており、40万人以上(州内成人の約50%)が接種を終えているとのこと。ブースター接種を受けたのは、1万7000人以上(全体の約5%)。