ベルジャンシクの過半数の教育関係者、ロシア占領政権と協力せず
一時的被占領下にあるウクライナ南部ザポリッジャ州ベルジャンシクでは、ロシア占領政権が教育関係者に対して協力を求めて圧力をかけ続けているが、大半の関係者は協力を拒否し続けている。
15日、ベルジャンシク市議会がテレグラム・チャンネルにて報告した。
報告には、「ベルジャンシクでは、占領政権から、教育関係者に対して、恒常的な圧力、脅迫が止まず、それは毎日激しくなるばかりである。しかし、教育者の大半は耐えている。私たちは彼らを誇っている」と書かれている。
市議会はまた、ベルジャンシク市には、16の幼稚園が運営されているが、占領政権との協力に同意したのはその内の4園だけだったと指摘した。市議会は、その4園との契約は停止されており、権限は剥奪されていると伝えた。
また、約800人の幼稚園の職員の内、(ロシア占領政権との)協力に同意したのは約200人の技術職員、約100人の教師だと書かれている。
市議会は、市内の学校18校の内、占領政権との協力に同意した校長は2人のみであり、この2人とも契約が停止され、権限が剥奪されたと伝えた。
そして、「約1000人の学校職員のうち、協力に同意したのは50人未満の教師、150人未満の技術職員だ」とし、これら協力者とも契約が停止されたと報告された。
市議会執行委員会の教育課では、自称「教育課長」のシャドリナ氏を含む5名が敵対協力者として解雇されたという。
その上で、市議会は、「ザポリッジャ市内にて、教育課は、職員とともに引き続き機能を完全に果たしている。彼らは、ウクライナ法に従って自らの権限を行使している」と報告した。
これに先立ち、ロシア占領政権は、ベルジャンシクにて、独自に「市長」「副市長」を「任命」したと発表していた。市内では、ウクライナ事業者の通信、インターネットの遮断が続いている。