ゼレンシカ宇大統領夫人 「彼は決してあきらめない人」
ウクライナのヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領のファーストレディー(大統領夫人)、オレーナ・ゼレンシカ氏は、現在家族で少しの間キーウで過ごすことを計画していると述べつつ、同時に、自分たちがロシアの標的ではなくなったかどうかは確信が持てないと述べた。
ゼレンシカ氏が英ガーディアンへのインタビュー時に発言した。
ゼレンシカ氏は、ロシアによる全面的侵攻が始まってからも、自身と子供たちはウクライナ領を出ることはなかったが、同時に各地を転々と移動して過ごしていたと明かした。
記事には、「ゼレンシカ夫人は、今キーウで少し過ごすことができるのではないかと感じているという。しかし、彼女は、大統領一家がロシアの標的ではなくなったかどうかについては、全く確信を持てずにいる」と書かれている。
さらにゼレンシカ氏は、現在自分たち家族は、他の多くのウクライナの家族たちと同様、家族のメンバーが別々に暮らすという運命にぶつかっていると指摘した。同氏はまた、「私たちの国民の半分は、家族とばらばらになっている。もちろん、私たちの大半は、そのような状況で暮らしたことはこれまでなかった」と発言した。
また同氏は、現在ウクライナ国民一人一人が「信じられないほどの心理的圧力」を受けた状態で生きていると指摘した。同氏は、戦争が終わったら、政府は大規模な「人々の回復」プログラムを実行すべきだと考えているという。
同氏は、「勝利して、自らの領土を取り返しても、人々が生きていけなくなっていたり、完全な活動ができなくなっていたり、子供たちを普通に育てることができなくなっていたら、そのような国は誰にも必要がなくなってしまう。私たちの前には、大きな危険があるのだ」と発言した。
ゼレンシカ氏は、配偶者のゼレンシキー大統領につき、現在は彼と頻繁に会うことはできないとしつつ、同時にゼレンシキー氏には、始めたことを最後まで、勝利まで実行する能力があることは確信しているとし、「規律」が彼の異名だと指摘した。
ゼレンシカ氏は、ゼレンシキー氏について「彼は、決して諦めることのない人なのだ」と形容した。
写真:Antoine D’Agata/Magnum Photos for the Guardian