「ウクライナのボルシチ」、ユネスコが7月1日に無形文化遺産入りを審議
ウクライナのジェパル(ジャパロヴァ)第一外務次官は30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が当初の予定を早めて、7月1日に「ウクライナのボルシチの調理文化」の無形文化遺産入りを審議すると報告した。
ジェパル第一外務次官がフェイスブック・アカウントに書き込んだ。
ジェパル氏は、昨年3月にウクライナ外務省が、ユネスコに対して「ウクライナのボルシチの調理文化」の無形文化遺産入りの申請を行なったことを喚起した。申請は、料理人のイェウヘン・クロポテンコ氏の専門家チームと文化・情報政策省が準備したという。
もともと同申請は、ユネスコのルールに従い、2023年に審議されることになっていたという。
他方で、ジェパル氏は、「ユネスコは、ロシアによる対ウクライナ戦争が、この文化遺産物に対する脅威を生み出していると評価し、ウクライナの候補を『緊急に保護する必要のあるユネスコ無形文化遺産』という別のリストへと加えることを審議する決定を採択したのだ」と伝えた。
同氏は、このような緊急対応は、ユネスコ側による過去に例のない決定だと指摘した。
「ウクライナのボルシチの調理文化」の『緊急に保護する必要のあるユネスコ無形文化遺産』リスト入りの審議は、7月1日、パリにおけるユネスコ無形文化遺産委員会の臨時会合にて行われるという。
ジェパル氏は、それはウクライナにとって本当に歴史的な出来事なるだろうと指摘し、「ロシアがウクライナに対して侵略戦争を始め、何百万人の人々が普通の生活、家、食べ物へのアクセスを奪われているが、ウクライナのボルシチは、ウクライナの人々の声明、創造、闘い、力の象徴であり続けている」と書き込んだ。