「ヘルソン情勢は今後2週間が重要となるだろう」 ヘルソン州議員、州情勢を報告
ロシアによる占領の続くウクライナ南部ヘルソン州のフラン州議会議員は14日、現在同州のロシア占領軍は航空機の使用を活発化しており、また住民の夜間の家宅捜索や住民の拘束を継続、医療従事者や教師への圧力も強めていると伝えた。
フラン州議会議員がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
フラン氏は、「ヘルソン州情勢にとって今後2週間が決定的なものとなりそうだ。そのため、占領軍は航空機使用を活発化させており、夜間の違法家宅捜索と拘束を続け、また地元住民、特に医療従事者や教師への圧力を強めている。露ルーブルでの給与の支払いに同意するよう強制しており、(反対する者には)解雇や『対話』をもって脅している」と書き込んだ。
また同氏は、ヘルソン州へニーチェシクの占領政権は教育者に対して、8月26、27日にセミナーを開き、そこにロシア教育相などが訪れると伝えていると報告した。
さらに同氏は、15日から占領政権は、プロパガンダ放送を続けるために、テレビ局「タヴリヤ」の運営を始めると伝えた。また、カホウカでは、新聞の8月号が配られ、将来の同州とクリミアへの鉄道接続の約束や、「ウクライナ西部のファシズム」について喧伝したという。
同時に同氏は、ヘルソン州ではパルティザン運動が続いており、国家反逆行為の事実が一つ一つ記録されているとし、敵の側についた者は、今後ウクライナに居場所はなくなるだろうと書き込んだ。
その他同氏は、ヘルソン州では医薬品、特にインスリンが著しく不足しており、医師たちは州を脱出しており、専門的な医療は誰も受け取れていないと伝えた。
これに関連して、州脱出にかかる資金は高くなっており、脱出にかかった日数は以前は1、2日だったが現在5日かかっているが、それでも住民は被占領地を脱出し続けていると伝えた。