クリミアでウクライナ人気曲「バイラクタル」を再生した教師解雇=報道
ロシアにて2014年から占領されているクリミアのビロヒルシク専門学校の教師アンドリー・ビロゼロウ氏が、校内でウクライナの人気楽曲「バイラクタル」を再生したことを理由に解雇された。曲名「バイラクタル」は、今次の露宇戦争でウクライナ側が使用している無人攻撃機「バイラクタル」から取られている。
ニュースサイト「真実のクリミア」(米「ラジオリバティー」系)が報じた。
報道には、ソーシャルメディアに同校のビロゼロウ氏が楽曲「バイラクタル」を再生する様子を写した動画がアップロードされたと書かれている。
その後、生徒がビロゼロウ氏にクレームを伝えたという。報道によれば、ビロゼロウ氏は、ウクライナ軍の到来を期待しており、「ケルチ橋はもうすぐなくなるだろう」などと話していたという。
その後、同氏は学校を解雇され、ビロヒルシク専門学校に対して捜査が行われていると報じられた。
これに先立ち、被占領下クリミア・バフチサライのレストラン「アルパト」にて、地元住民たちがウクライナの愛国的な楽曲『ああ、草原に赤いガマズミが』を使って結婚式をお祝いする動画が公開したことを受け、ロシア占領政権「裁判所」により6名の市民が行政処罰を受けたことが報じられていた。その後、占領政権当局が同レストランも「調査」のために閉鎖させたという。
また被占領下シンフェローポリにて、ウクライナのバンド「カールシュ・オーケストラ」の楽曲「ステファニヤ」が結婚式で流される動画もオンラインで公開されている。
クリミアのアクショーノフ露占領政権「首長」は、最近、クリミアにてウクライナの楽曲を流す結婚式について言及し、参加者たちは刑罰を受けるだろうと脅迫していた。
5月、ウクライナ軍軍楽隊民族音楽グループ「スヴャトヴィド」は、今次の戦争でウクライナ側で人気となった『バイラクタル』(タラス・ボロヴォク作詞・作曲)の演奏動画を公開していた。