ヘルソン州議員、州民に偽「住民投票」へ参加しないよう呼びかけ

ウクライナ南部ヘルソン州のソボレウシキー州議会第一副議長は、同州被占領地に暮らす州民に対して、偽「住民投票」の投票用紙に記入を行わないよう呼びかけている。

23日、ソボレウシキー議員がフェイスブック・アカウントにコメントした

ソボレウシキー氏は、「今日、オークたち(編集注:ロシア占領者への蔑称)は、各家を訪れ、いわゆる『住民投票』への参加、投票をするよう『熱心に提案する』可能性がある。それを回避する最善の手段は、ひたすら扉を開けないことである。今後数日、家の扉を壊して入ることはない。それはさすがにオークといえどもやり過ぎとなるからだ」との見方を示した。

同氏はまた、扉を開けてしまったとしても、絶対に「投票用紙」なるものを受け取らない、記入しないよう忠告した。同氏は、「拒否する際は『私は後で投獄されたくない』と説明するのが最善だ」と発言した。

同氏は、その見世物はウクライナにとっても国際社会にとっても法的効力を一切持たないものであるが、それに参加してしまった人は後で法的問題を抱えるおそれがとある指摘した。

その他ソボレウシキー氏は、ヘルソン市内のいわゆる「投票所」近くの写真を掲載し、そこは投票希望者より警備員の方が多い状況だと指摘した。

これに先立ち、ロシアが9月23〜27日に占領下ウクライナ南部ザポリッジャ州・ヘルソン州で偽「住民投票」の実施を計画していることが発表されていた。