被占領下ヘルソン市から75歳の著名ボランティア「フリシャおじさん」が避難

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ロシアによる占領の続くウクライナ南部ヘルソン市からザポリッジャまで、被占領下でウクライナ軍のための募金活動を続けていた75歳のボランティア、「フリシャおじさん」ことフリホリー・ヤンチェンコ氏が避難した。

統一ニュース(TSN局)が報じた

ヘルソンの住民は、ヤンチェンコ氏のことを「フリシャおじさん」と呼ぶ。毎日、フリシャおじさんは、スクーターに乗って被占領下ヘルソン市の中心部へ出かけては、ウクライナの楽曲を流して、募金を求めていた。市民から受け取ったお金をフリシャさんは全てウクライナ軍のために送金していた。ヘルソン市がロシア軍に占領されて以来、フリシャさんは他の市民とともに、約60万フリヴニャ(編集注:約235万円)の募金を集めていた。

フリシャさんは、ボランティア活動を2014年から始めていた。彼は、当時志願兵や空挺兵のためにお金を集めていた。8年間で、およそ400万フリヴニャ(編集注:約1570万円)を前線に送金したという。

今回、被占領下ヘルソン市から政府管理地域のザポリッジャ市へのフリシャおじさんの避難は、仲間たちがほとんど無理矢理連れ出す形で実現した。フリシャさんは、対敵協力者たちから多くの脅迫を受けていたのだという。

フリシャさんは、ザポリッジャから離れるつもりはない、まもなくヘルソンへ帰れるだろうと述べ、避難先でもボランティア活動を続けると述べている。