ウクライナ中部ジトーミル州で「白ボルシチ」祭り開催へ

ウクライナ中部ジトーミル州のフリシュキウツィ共同体では、10月1日に郷土料理「白ボルシチ」を振る舞う料理祭が開催される。お祭りの目的は、本当の白ボルシチを広めることにあるのだという。

ヤシチェンコ・フリシュキウツィ町議会文化・観光分野課長がウクルインフォルムに伝えた。

ヤシチェンコ氏は、「昨年、私たちは、本当の『白ボルシチ(білий борщ)』を復活させることを計画し、その料理についての情報を集めました。その料理については、今ではほとんどの人が知りません。私たちはそのボルシチについて話をすると、人々は驚きを持って聞き、カプスニャクを作るのかと誤解されました。人々が白ボルシチを試食してみたら、ある人は子供時代を思い出したと言います。その方のおばあさんがこの料理を作っていたからです。ですから、私たちのお祭り『白ボルシチ、そしてそれだけじゃない』は、ハリチン村のウクライナ・ポーランド・トルコ政治活動家で作家であったミハイロ・チャイコウシキーの邸宅敷地にて開かれます。目的は、ずばり白ボルシチを広めることです」と説明した。

同氏によれば、白ボルシチに入れられる主要な具材は、発酵させたテンサイだという。その他、ジャガイモ、タマネギ、キャベツ、乾燥きのこ、コショウ、塩、香草が入るという。また、赤ボルシチと同様に、食べる前にスメタナ(サワークリーム)を入れて食べるのだという。

お祭りでは、各地の代表者が自分のボルシチや、「豆のピリジョク」「ケシの実パン」「ソロトヴィン風ヴァレニキ」などを振る舞うのだという。

また行事の際には、ウクライナ軍への募金や、改修の進められているミハイロ・チャイコウシキー邸宅維持のための資金を募るのだという。