シュミハリ宇首相、ウクライナ国民に困難な冬に向けた準備を呼びかけ

ウクライナのシュミハリ首相は12日、ウクライナ国民に対して、困難な冬に向けて準備をし、必要な物をあらかじめ入手しておくように呼びかけた。

シュミハリ首相が閣議の際に発言した。閣僚会議がフェイスブック・アカウントにて首相の発言を公開した

シュミハリ氏は、「実態を粉飾することはしない。この冬は困難となる。そのため、私たちは、皆に対して冬に向けてしっかりと準備をするようもう一度呼びかける。各家庭が基本的必需品の予備を入手しておくのが望ましい。暖かい服、ろうそく、ランプ、電池だ。大規模ミサイル攻撃により電気や暖房がなくなる場合に備えておくのが重要だ」と発言した。

同氏はまた、中央政権や地方自治体は、十分なエネルギー源を集め、ネットワークを準備し、追加機材を購入したとし、また損傷したインフラの修理を行っていると伝えた。そして、「現在国内の暖房期への準備程度は、90%以上だ。また市民のための特別な寄り合い暖房ポイント(設置)も準備できているし、重要インフラの迅速な復興が不可能な場合の避難計画も策定済みである」と発言した。

同時に同氏は、秋と冬の到来に向けたエネルギー源が十分にあるももの、節電を最大限行うよう呼びかけた。同氏は、「今日、私は、全てのウクライナ人に晩方の電力消費を減らすようもう一度お願いする。暗闇の中で暮らすということではない。最も電力を消費する機器の使用を減らすことだけが必要なのだ。電気コンロ、電気ポット、電気器具、電気暖房、空調機、オーブン、アイロン、電子レンジ、コーヒーメーカー、洗濯機、皿洗い機の使用を最小化して欲しい」と発言した。

これに先立ち、10月10日、ロシア軍は、ウクライナ各地へと大規模なミサイル攻撃を行った。その結果、19名の民間人が死亡、100名以上の人々が負傷した他、各地のエネルギーインフラをはじめとする重要インフラが損傷し、各地で停電が発生した。停電から復旧した後も、ウクライナ政権は、国民に対して、夜間(17時〜22時)の節電を呼びかけている。