今年のキーウの新年ツリーは通常の半分以下の大きさ
クリチコ・キーウ市長は30日、例年年末年始の時期にキーウ市内のソフィア広場に設置される「メインの新年ツリー」につき、今年は例年より小さいツリーを立てると発表した。
クリチコ・キーウ市長の発表をキーウ市軍行政府広報室が伝えた。
クリチコ氏は、「私たちは、今年ツリーが必要かどうかにつき多くの議論があった。もちろん、以前行われていたような大規模なお祝いは行われない。商業界は、私たちに対して、自分たちの資金でツリーを立てることを提案した。いつものように大きいものではない。例えば、去年のツリーは高さ31メートルだったが、今年はおよそ3分の1となる12メートルだ。省エネ電飾で飾られ、発電機で点灯される。発電機も商業界が提案したものだ」と発言した。
同氏はまた、発電機の近くには、電子機器を充電できるポイントが設置されるとし、また年末年始の祝賀シーズンが過ぎれば、発電所は軍人に渡される予定だと伝えた。
そして同氏は、「私たちには、今年はそのような象徴的な不屈のツリーが現れることになる」と指摘した。
発表には、同ツリーは、昨年の装飾品をもって飾られるとし、また青と黄の1000個のボールや、500個の白いハト型の装飾が用いられ、ツリーの頂点はウクライナの国章で飾られると書かれている。
ツリーの下部にはまた、スタンドが設置され、キーウを支援してくれている国々の旗が設置されるという。
クリチコ氏はまた、ツリー設置と点灯に予算は割かれないとし、全ては商業界支援者の資金で行われると伝えた。また、ツリー点灯を具体的な曜日や時間に限定する案も検討されているという。
同時に、例年ソフィア広場のツリーの周辺で開かれる、娯楽イベント、フードコート、市、アトラクションは今年は開かれないとのこと。