ハルキウ市でロシア占領政権に殺害された作家ヴァクレンコ氏の告別式開催

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ウクライナ東部ハルキウ市では6日、ロシア占領政権に殺害された児童文学作家・詩人のヴォロディーミル・ヴァクレンコ氏の告別式が開催された。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

式は、市内のウクライナ・ギリシャ・カトリック教会の教会で行われ、ヴァクレンコ氏の親族、友人、同僚の作家やペンクラブ関係者が参列した。ヴァクレンコ氏の母親は、最後の瞬間まで、息子がもうこの世にいないことを信じることができないようだった。

ハルキウ文学博物館のピリプチューク館長は、ヴァクレンコ氏の友人たちの言葉として、彼は非常に原則に従って行動する人物であり、いつも親ウクライナ的な姿勢をオープンに示していたと伝えた。

写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム

ピリプチューク氏は、「ヴォロディーミルの出来事は独特なものではない。なぜなら、私たちは、侵略者が占領した地で何を起こしているか知っているからだ。しかし、彼の出来事は、非常に象徴的なのだ。(編集注:彼が殺害されたのは)彼が児童文学の作家であり、親ウクライナ的立場を抱き、オープンに自らの信念と原則を口にしていた人物であり、息子を一人で世話していた父親であったからだ。そのことは、隣人が、皆が知っていた。彼らが彼のところにやってきて、彼をさらって行ったのは、偶然のことではない。それら全てが、誰が私たちのところに来て、何を欲しているかを、非常によく示しているのだ」と発言した。

ヴァクレンコ氏は、ハルキウ市第2市営墓地に埋葬された。

自閉症を抱えるヴァクレンコ氏の14歳の息子のヴィタリーは、現在祖父母が面倒を見ているという。侵略者が彼の身分証明書を全て奪ってしまったため、親族は現在それらを全て再発行しなければならなくなっている。

これに先立ち、11月28日、ウクライナ・ペンクラブ(PENウクライナ)は、ハルキウ州がロシアに占領されていた際に、イジューム市近くでウクライナ人作家のヴォロディーミル・ヴァクレンコ氏がロシア占領者にさらわれ、殺害されていたと発表していた