ロシア占領政権、クリミアでパルティザン摘発に躍起 住民調査を強化=宇政府機関
ロシア占領政権は、2014年より占領するウクライナ領南部クリミアにおけるパルティザン摘発のための方策を強めている。
9日、ウクライナ軍特殊作戦軍傘下の国民抵抗センターが発表した。
発表には、「ロシア特殊部隊は、ウクライナ人の地下ネットワークを摘発するという課題を受け取っている。そのためには、クリミア住民のアパートや住宅の恣意的な家宅捜索が行われる。アクセントは、クリミア・タタール民族代表者に向けられる」と書かれている。
同センターはまた、これら方策には、地下やガレージの捜索、携帯電話やコンピュータ内のデータチェックも含まれるとし、ウクライナ軍との協力を示す情報の捜索が目的となるという。
センターは、今回の方策実施は、ロシア政権がクリミアで非公開で実施した世論調査のデータと関連したものだとし、以前ロシアの対ウクライナ全面的侵攻を支持していた層が今はロシア政権への支持を失っていることを指摘した。
また、過去8年間でクリミアに移住してきたロシア国民も今回の調査対象となっているという。
センターは、「ロシアの軍事政治首脳陣は、ウクライナのパリティザンがヘルソンのロシア占領軍からの解放において重要な役割を果たしたことを理解している。そのため、彼らは地下運動との闘いの新たな手段を見つけようとしている」と指摘した。