ウクライナ南部、ドニプロ川にて推定1000年以上前製造の舟発見

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ウクライナ南部ザポリッジャ市にて、カホウカ水力発電所爆破後の水位の低下したドニプロ川にて、推定で1000年以上前に製造された可能性のある木製の舟が発見された。

6月30日、国立保護地区「ホルティツャ」のオフリメンコ代表代行が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

オフリメンコ氏は、「保護地区職員が、以前浸水していた岸辺を改めて観察していたところ、オーク製舟を見つけた。船は水辺で見つかり、乾いたり、濡れたりしていた。それは、保護作業のために再生作業場へ運ばれた」と発言した。

保護区のトゥボリツェヴァ氏は、ウクライナ領内でこれまで約30点見つかっているという。

写真:ドミトロー・スモリイェンコ

記者会見時、ホルティツャ中洲の沿岸ではこれまでも中洲にかつてあった10〜14世紀の古ルーシ時代の集落と繋がりのある、類似の舟が見つかっていると説明された。このような船は、漁業やその他の活動、移動のために使われていたという。

今回発見された船の状態は非常に悪く、専門家たちは、使用されている木の状態から、舟は1000年以上前に作られたものである可能性を指摘しつつも、他方で、詳細な年代測定は、放射線炭素分析後に可能になると説明した。

船には、複数のシンボルが見られるが、それが何を意味するのかは今のところ不明だという。

船が今後博物館で展示できるようになるには、部分ごとに再生作業場に運ばれ、特別な化学薬品を使った緊急保存作業とその後の再生作業を要するという。

動画:国立保護地区「ホルティツャ」

調査班の1人は、「船体保存率は70%だ。発掘の際に船は複数の部分に分割された。今後の作業は多い。全てがうまく行き、この発掘品が保存できるようになることを期待している」と述べた。