ウクライナ政治家信頼度、ゼレンシキー宇大統領が引き続き75%でトップ

世論調査

最新のウクライナ国民を対象に行われた世論調査によれば、ウクライナの政治家・活動家の間で最も信頼を得ているのは、ゼレンシキー宇大統領であることがわかった。

ラズムコウ・センターが2023年9月21日から9月27日にかけて実施した世論調査結果を発表した

「どの政治家、政権幹部、市民活動家をどの程度信頼しているか?」との設問に対して、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領を信頼すると答えた回答者は74.8%だった(「どちらかといえば信頼する」37%、「完全に信頼する」37.8%)。信頼しないとの回答は、18.6%(「全く信頼しない」5.9%、「どちらかといえば信頼しない」12.7%)。(編集注:なお、「信頼度」は回答欄の全ての人物につき信頼の程度を答えるもので、選挙の投票を仮定して選択肢の中から1名を選ぶことで測られる「支持率」とは異なる。)

続いて信頼が高かったのは、ヴィタリー・キム・ミコライウ州軍行政府長官の64.1%、ボランティア活動を行う芸能人のセルヒー・プリトゥーラ氏の51.3%、ミハイロ・ポドリャク大統領府長官顧問の44.6%など。

「信頼しない」との回答が多かったのは、長年親露政党の代表を務めていたユーリー・ボイコ氏の82.2%、ユリヤ・ティモシェンコ元首相の82.1%、ペトロ・ポロシェンコ前大統領の73.1%、アンドリー・イェルマーク大統領府長官の52.8%など。

その他、国家機関の信頼に関する問いでは、ウクライナ軍への信頼が約93%と最も高かった。これに、国家非常事態庁(83%)、国境警備庁(76.5%)、ウクライナ保安庁(66%)などが続いた。

今回の世論調査は、ラズムコウ・センターが2023年9月21日から27日にかけて、米国国際開発庁(USAID)の資金援助を受けている市民活動促進プログラム「ドルチャイシャ!(参加して!)」の枠組みで実施されたもの。

対面式で、ウクライナ全土(ただし、ザポリッジャ州、ミコライウ州、ハルキウ州、ヘルソン州は、政府管理地域で、戦闘が行われていない地域に限定。クリミア、ドネツィク州、ルハンシク州は除く)の18歳以上2016名を対象に実施したものであり、理論的誤差は最大±2.3%だと書かれている。