被占領下ウクライナ領で医療サービスを受けるにはロシア国籍取得が必要=ヘルソン州議会副議長

ロシアが占領を続けるウクライナ南部ヘルソン州一部地域では、ロシア占領政権が発行する義務医療保険証がなければ適切な医療サービスを受けられなくなっており、その保険証の発行には、ロシア国籍証明書が必要となっている。

ソボレウシキー・ヘルソン州議会第一副議長がフェイスブック・アカウントで報告した

ソボレウシキー氏は、「強制的なパスポータイゼーション(編集注:国籍取得の強制)が行われている。占領政権は、義務医療保険証の追加発行所の開設に関する決定を発表した。今後は、ヘルソン州の被占領下自治体の病院内でも保険証を作ることができるという」と書き込んだ。

同時に同氏は、医療保険証がなければ適切な医療サービスを受けることはできず、その保険証を作るためにはロシア国籍証明書を提示しなければならないと説明した。同氏は、被占領下のウクライナ国民が生き残るために血塗られた国籍証明書を強制的に取らざるを得なくするさらなる条件が作られていると指摘した。