全面侵攻開始後に避難したウクライナ東部ドネツィク州の住民の内、22万人以上が帰還

ロシアによる全面侵攻が始まってからウクライナ東部ドネツィク州から避難した人々の内、22万人は何らかの理由で同州に戻ってきている。

27日、ウクライナ東部ドネツィク州軍行政府のチェルピフ民間保護・動員・防衛作業局副局長が記者会見時に発表した。

チェルピフ氏は、「私たちの毎日の計算によれば、現時点で、より安全な地域へと避難した後にドネツィク州へ戻ってきた住民は、22万500人である。皆様々な理由で帰還している」と発言した。

同氏は例として、2022年4月8日のドネツィク州クラマトルシク市の駅への砲撃の後、同州から避難する人が急増したが、しかし、現時点までに同市には6万6000人の住民が帰還しており、クラマトルシク地区全体では12万8000人が帰還していると伝えた。

さらに同氏は、通常暖房を要する冬季には同地域を出ていく人が、春になるとまた自分の住まいに戻ってくると説明した。

同時に同氏は、ロシアの全面侵攻開始以降、ドネツィク州からは135万4000人の住民が避難し、現時点で同州には52万5000人が暮らしていると伝えた。

写真:国家非常事態庁ドネツィク州支部