ウクライナ人ディアスポラ団体、ウクライナでの多重国籍制導入法案登録を歓迎
世界のウクライナ人ディアスポラを代表する「世界ウクライナ人会議」(UWC)は22日、ゼレンシキー宇大統領がウクライナ最高会議(国会)に多重国籍制の導入を可能とする法案を登録したことを歓迎した。
「世界ウクライナ人会議」(UWC)が公式ウェブサイトでメッセージを公開した。
UWCは、「そのような法案が採択され、多重国籍制が導入されることは、世界中の6500万人のウクライナ人にとって追加的な団結要因となり得るものであり、それはUWCの活動における優先課題の1つである。世界のウクライナ人たちにとって根本的に重要なことは、多重国籍が国外在住ウクライナ人の可能性をウクライナの政治、経済、社会生活への完全な参加まで拡大することである。そのようなステップは、欧州民族の輪の中における現代的で成功した国家としてのウクライナの有り様を間違いなく促していくであろう」と指摘している。
UWCはまた、世界のウクライナ人コミュニティは、法案作成作業に関わっていき、ウクライナの大統領と議会とともに法案補完作業に積極的に参加すると伝えた。
これに先立ち、22日、ゼレンシキー大統領は、「ウクライナ国籍取得・停止の根拠・手続きに関する移民分野の複数問題」に関する法案(第10425)を最高会議に提出していた。
またゼレンシキー氏は、同日の動画メッセージにて、多重国籍制導入により世界各地の民族的ウクライナ人とその子孫がウクライナ国籍を取得可能となるとしつつも、「当然、侵略国の国籍者以外だ」として、ロシア国籍保有者は除外されることも指摘している。