ロシア占領政権、クリミアの著名記者自宅を家宅捜索

2014年からロシアが占領を続けるウクライナ南部クリミアにて、6日、ロシア占領政権が著名なクリミアの記者、ゼラ・ベキロヴァ氏の自宅で家宅捜索を行った。

クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部がフェイスブック・アカウントで伝えた

報告には、「占領者は、クリミア・タタール人作家・記者を迫害している。1月26日、占領者は、雑誌『ネンケジャン』の編集長、ゼラ・ベキロヴァのところで違法な家宅捜索を行った」と書かれている。

また代表部は、ロシアの情報機関は夜明けにベキロヴァ氏の住居に侵入し、夜中近くになって同氏を解放したと伝えた。さらに、彼女の他に彼女の娘も尋問を受けたという。

ゼラ・ベキロヴァ氏は、有名なクリミア・タタール人記者。雑誌「ヤニ・デュンヤ」の元編集長で、言論者であり、ウクライナ作家協会のメンバー。

なお、昨年12月、シンクタンクの「クリミア・タタール・リソース・センター」は、2017年から2023年の間、一時的被占領下ウクライナ領クリミアでは、9006件の人権侵害が確認されており、その内約6400件が先住民のクリミア・タタール人に対して行われたものだと報告していた