露ソーシャルメディア、キーウの学生が防衛施設を作らされているとする偽情報拡散

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ロシアのソーシャルメディアにて、キーウ国立建設・建築大学の学生がキーウ州イルピンで防衛施設の建設に強制参加させられているとする偽情報を積極的に拡散している。

執筆:ドミトロー・バルダク

親露テレグラム・チャンネルやロシアのソーシャルメディア「VK」などで、同偽情報が活発に拡散されている。投稿者たちはこの偽情報の「証拠」だとして、あたかもキーウ国立建設・建築大学にて張り出された告知ビラだとする写真が投稿されている。このビラには、同大学の幹部があたかも「KN19」「KN18」グループの学生に対して、キーウ近郊の防衛線での作業を行うためにスコップを含む必要な物を用意した上で8時30分に大学の校舎に訪れることを義務付ける内容が書かれている。

これは実際には、画像編集によって偽造された「告知」である。文書には、文法の間違いがあり、日付が書かれていない。偽造のためには大学のロゴが用いられた上、VKの大学のグループに2012年に投稿された校舎の古い写真が使われている。

ウクルインフォルムがキーウ国立建設・建築大学に問い合わせたところ、大学代表者はそのような告知は偽情報であり、「KN19」「KN18」という名前のグループは大学に存在したことが一度もないと回答した。

なお、ロシアでは、2022年にノヴォチェボクサルスク技術大学の学生が、授業中に塹壕作りを強制されたことが伝えられている