独立ウクライナ正教会、モスクワ系教会に対話を呼びかけ

ウクライナ正教会(独立)のエピファニー首座主教は21日、ウクライナ正教会モスクワ聖庁の信者に対して、「ロシアのくびき」を断ち、ウクライナ正教会に合流するよう呼びかけた。

エピファニー首座主教がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

エピファニー氏は、「法律は、まだそれを完全に行っていない全ての宗教機構に、モスクワのコントロールから抜け出す機会を与えている。そして、私たちは、今一度、まだそれを行なっていないウクライナの全ての正教徒に対して、そのロシアのくびきを最終的に断ち切るよう呼びかけている」と発言した。

また同氏は、ウクライナ正教会(独立)は、ウクライナ正教会モスクワ聖庁のトップ、オヌーフリー氏をはじめとする対話にも前向きだと強調した。

その際同氏は、「私たちは無条件での対話に前向きであり、そのことはオヌーフリー府主教や、彼と一緒にいる者への私の呼びかけでも述べられている。ウクライナは民主的な国であり、信仰の自由の高い基準を誇っている。しかし、侵略者が、私たちに反する自由を利用する機会を与えてはならないのだ」と発言した。

加えて同氏は、1つ1つの共同体が、ウクライナ法にしたがって、自らの管轄を変えることができると喚起した。そして同氏は、ウクライナ正教会(独立)は、「侵略者が私たちを破滅させようとしている、この戦争による挑戦の苦しい時期」に統一の準備があると発言した。

その他同氏は、ほぼ毎日、各地で共同体のウクライナ正教会(統一)への合流が生じていると伝え、新しい法律が今後も共同体のウクライナ正教会への合流を後押ししていくことへの期待を表明した。

これに先立ち、20日、最高会議(国会)は、ウクライナにおいてロシアと繋がりのある宗教団体の活動を禁止する法案を第二読会で採択していた