欧州通信社連盟、偽情報対策委員会を設置へ
ローマで4日に開催された欧州通信社連盟(EANA)の総会にて、偽情報対策委員会を設置する決定された。
同委員会の委員長には、ウクルインフォルムのセルヒー・チェレヴァティー総裁が選出された。
チェレヴァティー総裁は、「ウクルインフォルムがこの委員会設置を主導した。なぜなら、私たちが欧州の誰よりも、ロシアの偽情報、フェイク、犯罪的プロパガンダの代償を知っているからだ。そのため、私たちにとっては、欧州メディアの注目をこのテーマに維持すること、欧州諸国の社会における毒性情報の影響へと共同で対峙することは、非常に重要である」と発言した。
同委員会には、社内に強力なファクトチェックチームを持つ、AFP(フランス)、dpa(ドイツ)、APA(オーストリア)の他、Agerpres(ルーマニア)、ANA-MPA(ギリシャ)などの通信社の代表者が加わる。
また、その前日には、ローマにて、EANA参加通信社代表者とマッタレッラ伊大統領の会合が開かれた。マッタレッラ大統領は、ロシアによる情報分野でのハイブリッド脅威の問題にも言及した。
なお、EANAは、1956年に設立され、現在欧州30以上の国の主要通信社が加盟している。ウクライナからは、ウクルインフォルムが1995年から加盟している。