ウクライナの装飾卵「ピサンカ」、ユネスコの無形文化遺産に登録決定
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ユネスコ(国連教育科学文化機関)は3日、ウクライナでキリスト教の復活祭に用いる装飾卵「ピサンカ」を無形文化遺産に登録した。
ウクライナの文化・戦略的コミュニケーション省広報室が伝えた。
発表には、「本日、パラグアイ首都アスンシオンで開催されているユネスコ第19回無形文化遺産政府間委員会で、人類無形文化遺産代表リストに、エストニアと共同でウクライナからの初の国際要素『ピサンカ:ウクライナの装飾卵の伝統と芸術』が加えられた」と書かれている。
トチツィキー同省大臣は、これは団結の力を示す共同の成功だとコメントした。
またトチツィキー氏は、動画メッセージで、「同時に、侵略者は私たちの文化、記念碑、劇場、図書館、博物館を破壊している。祖国のための戦いにて私たちのアーティストが亡くなっている。生きる遺産の継承者たちがだ。彼らの喪失は、私たちのアイデンティティを損なうものだ。なぜなら、人なくして、生きた遺産は存在しないからだ。私たちは、最も暗い時代であっても、私たちは不屈であることを証明している。ウクライナのピサンカがユネスコの代表リストに加えられたことが、その証拠だ」と発言した。
文化・戦略的コミュニケーション省は、現在ユネスコの無形文化遺産代表リストには現在、5つの地域と140の条約加盟国の611の要素が登録されているとし、その内ウクライナからは、「ペトリキウカ塗り」(2013年)、「コシウ陶器」(2019年)、「クリミア・タタール装飾 オルネク」(2021年)が登録されていると喚起した。