ウクライナ国民の52%、ゼレンシキー宇大統領を信頼 39%は信頼せず

世論調査

ウクライナで昨年12月に実施された世論調査の結果によれば、ウクライナでヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領を信じている人は52%、信じていない人は39%であることがわかった。

キーウ国際社会学研究所が2024年12月2日から17日にかけて実施した世論調査の結果を発表した

また、9%の回答者は、態度が決められない(回答困難)と答えた。

研究所は、2023年年末にはゼレンシキー大統領を「信頼する」との回答が77%であり、2024年2月にはこれが64%にまで、同年5月には59%にまで下がり、この間「信頼しない」との回答は22%から36%にまで上がっていたことを喚起した。そして、それから2024年10月までは変化がなかったものの、2024年12月まで信頼がまた下がったと指摘している。

その上で研究所は、「信頼指標は1年で悪化したものの、信頼と不信の差では引き続き+13%と信頼が多い」と説明した。

また地域別に回答を見ても、信頼の方が高い結果となっている。西部(+27%)と中部(+13%)で信頼の回答の方が目立って多く、南部と東部では信頼の方が大きいものの、不信との差は0に近くなっている。

今回の世論調査「全ウクライナ世論調査『オムニブス』」は、キーウ国際社会学研究所が2024年12月2日から17日にかけてCATI方式で実施したもの。ウクライナ政府がコントロールしているウクライナ全ての地域の住民985人に対して実施。対象は、18歳以上の成人のウクライナ国民で、質問の際に、ウクライナ国内の政府コントロール地域に居住している者。

理論的誤差は最大で±4.1%だと書かれている。また研究所は、戦争という条件下では上述の理論的誤差の他に、一定の体系的な偏差が加わるとしつつ、同時に、今回の調査はそれでも高い代表性が維持されており、世論の理想的な分析を可能にするものだとの見方を伝えている。

写真:大統領府