ロシア、対アフリカ・プロパガンダを強化へ=偽情報対策センター

ウクライナの国家安全保障国防会議(NSDC)傘下偽情報対策センターは11日、ロシア政権がアフリカにおいて自らのナラティブと影響力を拡散するためのプロパガンダを強化させていると報告した。

偽情報対策センターがテレグラム・チャンネルで伝えた

同センターは、「クレムリンは、アフリカにおける自国のナラティブと影響力を広めるためのプロパガンダ活動を強化している。前日、ロシア国家院にて、いわゆる『ロシア・アフリカ情報の橋』という行事が開催されており、その目的はアフリカ大陸におけるロシアの情報面のプレゼンスを強化することだった。とりわけ、ロシアはアフリカのブロガーたちと協力するセンターを設立し、アフリカにロシアのテレビネットワークを構築し、アフリカの『正教ブロガー』を支援し、アフリカ聴衆向けの宗教的コンテンツを作り出すことを計画している」と報告している。

そしてセンターは、ロシアのプロパガンダはこれに際して、「反植民地主義」のテーマを活用しており、その際ロシアを「アフリカにおける情報面の植民地主義を最終的に終わらせる崇高な使命」を託された国かのように見せようとしていると指摘した。

その上でセンターは、その表現は、新しい植民主義的な精神でロシアの影響力をアフリカに広めるという目的のためのものだと指摘した上で、ロシアにとってアフリカは、経済制裁の影響力を弱めつつ、自らの対ウクライナ戦争を支えるための源泉でしかないと説明した。