サッカー・ウクライナ代表、欧州選手権に向けて新ユニフォーム発表

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今夏開催されるサッカー欧州選手権EURO2020に向けて、ウクライナ代表が新ユニフォームを発表した。胸元にウクライナのシルエットが写り、首元には「ウクライナに栄光あれ!英雄たちに栄光あれ!」とのスローガンが入っている。

ウクライナ・サッカー協会のアンドリー・パウレンコ会長がフェイスブック・アカウントにて伝えた

パウレンコ氏は、「ウクライナ代表は、EURO2020に新しい特別なユニフォームで出場する。主な特徴は、お守り、立派なシンボル、私たち皆にとって最も価値のある国の輪郭が、一人一人のウクライナ人の胸に描かれることだ。クリミア、ドネツィク、ルハンシク、私のふるさとのドニプロ、リヴィウ、オデーサ、全ての町と村からなる唯一不可分の故郷であり、子供の頃から国家のメロディーの流れる故郷である。『ウクライナに栄光あれ!』に対して『英雄たちに栄光あれ!』と返事の返ってくる場所である。そのスローガンも、ユニフォームに入り、新たな勝利に向けて私たちの選手を鼓舞していく」と書き込んだ。

さらに同氏は、胸元のウクライナのシルエットに、クリミアやドネツィク・ルハンシクからキーウ(キエフ)、ウジホロドまで、描かれていることで、全てのウクライナが選手たちを応援していることを示しているのだと指摘した。

この新しいウクライナ代表ユニフォームの発表を受けて、ロシアでは否定的な反応が見られている。ロシア外務省のマリヤ・ザハロヴァ報道官は、テレグラム・チャンネルにて、ロシアが占領するクリミアの描かれたウクライナの地図がユニフォームに描かれていることにつき、「絶望的アート行為」だと表現した。同氏はまた、「ウクライナに栄光あれ!」「英雄たちに栄光あれ!」のスローガンについても批判的なメッセージを述べている。

首元に入る「ウクライナに栄光あれ!」のスローガン 写真:アンドリー・パウレンコ(フェイスブック)

なお、アンドリー・シェウチェンコ監督率いるウクライナ代表は、3日、北アイルランドとの親善試合で勝利(1−0)している。6月7日には、キプロスとも親善試合を行う。EURO2020グループステージでは、ウクライナはCグループにて、13日に第1節でオランダ代表と、17日に第2節でマケドニア代表と、21日に第3節でオーストリア代表と対戦する。試合は、アムステルダムとブカレストにて開催される。