ロシアが占領する地域から10人のウクライナ児童が帰還

20日、ルビネツ最高会議(国会)人権問題全権は、ロシアの占領する地域から10名のウクライナ児童を政府管理地域へと帰還させることに成功したと発表した。

ルビネツ全権がテレグラム・チャンネルで伝えた

ルビネツ氏は、「10人のウクライナ児童を故郷へと帰らせることに成功した! 子供達は親族と共に一時的被占領地、ドネツィク州、ヘルソン州、ザポリッジャ州で暮らしていた。しかし、現在彼らはウクライナが管理する地域で、占領『政権』により彼らが体験させられた凄惨な出来事から回復しているところである」と書き込んだ。

同氏はまた、子供たちは自分の目で、ロシアが彼らの住まいを無根拠に家宅捜索を行った様子を見てきたと伝えた。さらに、ある少年の母親は、彼らはロシアの砲弾で破損した建物で暮らし続けていたと述べたという。

加えて同氏は、「『新政権』なるものは、児童をロシアの学校に無理矢理通わせ、毎週月曜日には、破壊、恐怖、無秩序をもたらした国の国歌を歌うよう強制していた。幸いなことに、中には、オンラインでウクライナ教育を受けることができた者もいたが、親たちは、そのような場合には子供を連れ去ると脅されていた。そのため、そんなことが起こらないように、このウクライナ人たちは、自分の子供の命と未来を守るために、全てを置いていく決定を下している」と伝えた。

同氏はその他政府管理地域へ移動した児童たちは、子供の権利保護センターを訪れており、自らが目撃した、あるいは犠牲となった犯罪について専門家が記録を行ったと報告した。

そして同氏は、「ウクライナは常に、1人1人を帰らせる準備があるし、基本的な人道、医療、心理、社会、その他の必要な支援を提供していく」と書き込んだ。

なお、19日にも、ウクライナ管理地域に、16歳の青年が帰還している。同氏は、ルハンシク州リシチャンシクからロシアのヴォロネジ州に連れ去られていた。