ゼレンシキー宇大統領、被占領地をロシア領と認めることは「法的に不可能」
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ウクライナが一時的被占領地をロシア領と認めることは法的にできないと発言した。
ゼレンシキー大統領がCBNへのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、ロシアに占領されている私たちの領土をロシア領と認めることは法的にできない。ウクライナ憲法、法律にしたがってそれはできないし、国内的にはそれはウクライナにとって、社会にとっての分断である。全面侵攻期における私たちの最も強力な武器は、私たちの社会の団結だ。そのため、社会を分断しかねないことで遊ぶわけにはいかない」と発言した。
また同氏は、パートナーたちから十分な支援があれば、防衛戦力は前線で圧力をかけられるが、しかし、現場はリソースが不足していると指摘した。また、同氏は、「何らかの問題は外交的に解決可能だ」と発言した。
同時に同氏は、ウクライナが被占領地を法的にロシア領と認めることはないと強調した。その際同氏は、「もしあなたがあれやこれやの領土、一時的被占領地をロシア領と法的に認めてしまえば、私たちは彼らを許すことになる。つまり、世界は安心してしまい、彼ら(ロシア)に機会を与えてしまうことになる…。そして、結局、それは世界の他の場所で将来の類似のリスクにとっての非常に悪しき事例となるのだ。そのため、法的に、それは不可能だ」と発言した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は11月、いずれの被占領地も法的にロシア領と認めることはできないとしつつ、クリミアの奪還は外交的手段で行う準備があると発言していた。