9日の人道回廊利用で4万人以上が避難 マリウポリ、ハルキウ、キーウ州で実現できず

9日の人道回廊利用で4万人以上が避難 マリウポリ、ハルキウ、キーウ州で実現できず

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9日、ウクライナとロシアが合意した戦闘の激しい地域にて、停戦を行った上で、あらかじめ定めた6本のルートを利用して住民を避難させる人道回廊により、4万人以上の住民が避難した。

キーウ(キエフ)州では、ヴォルゼリとイルピンからキーウ市へ3000人以上が避難に成功した。国家警察は、「今日、キーウ州警察、赤十字、国家非常事態庁、地方自治体諸機関の協力で、イルピンとヴォルゼリから3000人以上を避難させることができた」と書かれている

避難者の中には、数百人の児童、高齢者、重病者が含まれているという。避難には約100台のバスが使われ、また救急車も用いられたと報告された。

他方で、キーウ州で予定されていたその他のブチャ、ホストメリ、ボロジャンカからキーウへの避難はバスが「占領軍に止められた」と報告された。

オルロウ・エネルホダル市長は、エネルホダルからザポリッジャへ向けて出発した避難車列は、約7時間かけて目的地に到着したと報告した

ハルキウ州軍事行政府のシニェフボウ長官は、ハルキウ州のイジュームからロゾヴァへの避難は、ロシア軍の攻撃により実現できなかったと報告した

シニェフボウ氏は、「イジュームからの人々の避難は、実質的にロシア側の条件不遵守により破綻した。一日中攻撃が続いている。住民を乗せるために出発した数十台のバスは、結局町に到着しなかった。たったの6台の車両で約250人だけ避難した」と書き込んだ。

同氏は、イジュームには人道支援も届かなかったとし、同市には現在「電気もガスも暖房も水もない。イジュームには、携帯電波もないし、インターネットもラジオ・テレビもない。皆がシェルターの中にいる。自治体関係者が避難について伝えるためにシェルターを回った」と報告した。最新情報では、同氏からは、5000人以上が避難を必要としているとのこと。

アラハミヤ最高会議(国会)議員(与党「人民奉仕者党」会派長)は、フェイスブック・アカウントにて、同日の避難につき、「1日で4万人以上の女性や子供をウクライナ各地から避難させることに成功した。10万人避難させようとしたが、それはできなかった。引き続き働いていく。もっとも困難な地点は、マリウポリ、ハルキウ、キーウ州だ」と報告した

これに先立ち、9日、ヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相がウクライナとロシア連邦は、住民の避難のために6本の人道回廊の設置と、9時から21時までの時間帯の周辺での停戦につき合意したと報告していた。

両国が9日の人道回廊として合意していたのは、次の6本のルート。

・エネルホダル〜ザポリッジャ

・スーミ〜ポルタヴァ方面

・マリウポリ〜ザポリッジャ

・ヴォルノヴァハ〜ポクロウシク

・イジューム〜ロゾヴァ

・キーウ周辺都市(ヴォルゼリ、ブチャ、ボロジャンカ、ホストメリ、イルピン)→キーウ


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