ザポリッジャ州メリトポリ市でロシア占領への反対集会開催
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ウクルインフォルム
ロシアからの侵略の続くウクライナでは10日、ロシアの占領下にある南部メリトポリ市で数百人の住民がロシア兵の占拠した保安庁(SBU)庁舎へ詰め寄り、抗議を行った。
テレグラム・チャンネル「メリトポリは占領に反対」にて集会の様子が報告された。
集会参加者たちは、ロシア軍人に対して、「ロシア連邦の兵たちよ。これはあなたたちへの呼びかけだ。真実を聞く時が来た。(中略)あなた方は、私たちを救いに来たと言っているが、しかしあなた方は高慢に嘘をついている。なぜなら、あなた方自身、真実を知らないからだ。公式データでは、ロシア連邦は、ウクライナ領で202軒の学校と、34軒の病院を破壊した。その中には産科病院も含まれる。さらに、集合住宅を含む、1500軒以上の民間住宅を破壊した。ウクライナの500以上の自治体が暖房、水、電気のないままである」と呼びかけた。
さらに、ウクライナには、ロシアの侵攻開始から3月6日時点までで児童が38人亡くなり、71人が負傷したと伝えた。
呼びかけではまた、「ホストメリ、ブチャ、イルピン(編集注:キーウ近郊の町)では、シェルターに最大70人以上の乳幼児がおり、負傷者もいる。ロシア軍は、彼らに医薬品を届けさせようとしない。ロシア軍は、子供の基本的権利を著しく侵害し続けている。全ての子供に保証されている、生活権や保健の権利だ。ロシア軍は、他国軍と戦うことができないが、しかし一般人を殺すことには長けているのだ」と強調された。
集会参加者たちはまた、9日には、マリウポリでロシア軍が産科病院へ空爆を行ったことが喚起された。
なお、ロシア軍に占領されているメリトポリでは、3月1日から占領に反対する市民による集会が続いている。
ウクライナでは、2月24日からロシアによる軍事侵略が続いている。