ウクライナにとってのレッドラインは「主権喪失」=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアとの協議において、ウクライナにとっての「レッドライン」(越えてはならない一線)は「人と主権の喪失」だと発言した。
ゼレンシキー大統領が公共放送や海外報道機関へのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、記者からレッドラインについて聞かれると、「私たちにとって、主権は失うことができない。幾千もの人が亡くなったのだ。例えば、私たちはシグナルを聞いている。ロシアは、『(ウクライナの)東部と南部に到達した。ここにいさせてくれ。ここは私たちの領土になる』と言った。それは私たちにとって損失だ。それは人の損失、主権の損失である」と強調した。
同時に同氏は、何らかの譲歩に関して結論を下す場合には、あらゆる角度から状況を把握する必要があると述べた。「私は、全てを詳細に把握したい。私が、彼ら(現在困難に陥っている人々)と同じように痛みを感じるのなら、私はそうすることでのみ、何らかの決定を採択する上で、適切に行動できると思っている。何らかの結論を下すためには、私は、マリウポリ、キーウ、あるいはリヴィウにいながら考えるようにではなく、全てを理解した上で考えなければならないのだ」と発言した。
また、記者から、現在誰にインスピレーションをもらっているかと尋ねられると、ゼレンシキー氏は、「私たちの人々(編集注:ウクライナ国民)だ。ナンバーワンだ。私は、ウクライナの人々の大ファンだ」と発言した。
ウクライナでは、2月24日から、ロシア軍による侵略戦争が続いている。
写真:大統領府