「アゾフ連隊はマリウポリを明け渡さない。最後まで戦う」=連隊長
プロコペンコ・アゾフ連隊連隊長がドミトロー・ホルドン記者へのインタビュー時に発言した。
プロコペンコ氏は、「私は、陣地を巡り、隊員と話をしている。隊員が指令所を訪れることもあるが、私は彼らの目に恐れは見ていない。私は彼らの目に憎悪を見ている。(中略)人々が3回目、4回目の負傷の後に機関銃を手にし、歯を食いしばって戦闘に出る時、私は、彼らが恐怖を感じることはないと思っている。(中略)私は、亡くなった者の家族には、私たちの行動について恥ずかしく思うことはないと約束できる。なぜなら、私たちは、街を明け渡すつもりはなく、私たちは最後まで戦うつもりであり、勝利は確実に私たち側に訪れるからだ」と発言した。さらに同氏は、「私たちは、仲間の死が無駄にならないようにあらゆることを行う」と強調した。
同氏はまた、連隊隊員たちは家族と連絡は取れなくはないが、電波塔は破壊されており、通信は制限されており、インターネットは市内にはなく、電気もほぼ市内全域でなくなっていると伝えた。そして、「だから、特別通信、特別機器があれば、私たちは時々親族と連絡している。しかし、それは非常に限定的な件数だ。そのため、長期にわたり連絡の取れない配偶者や子供の様子を知りたがる親族、近親者からの電話は非常に多い」と説明した。また、隊員の家族たちは、マリウポリの包囲解除作戦を促すために、作戦ができるだけ早く実現するよう、資金や機材、装備を集めているとし、「彼らは皆、その(解囲)作戦実施の軍事・政治決定が採択されるよう、首都のいわゆる指揮機関を『襲撃』している」と発言した。そして、同氏は、マリウポリにいるウクライナの兵士たちは、同市解囲作戦の遂行を期待しながら、敵との戦いを継続していると指摘した。
さらに同氏は、ロシア軍の包囲戦を受けるマリウポリではウクライナ側では食糧不足が続いており、隊員たちは空腹から意識を失うこともあり、食事は1日1回しかしていないと説明した。同氏は、「私たちは、同市をまだしばらく維持していくのであり、だから節約を学んでいる」と述べ、食料、水、弾薬を節約していると指摘した。同氏は、水は、産業用水を沸騰して飲まざるを得なくなっているとし、「残念ながらそうだ(編集注:産業用水を飲んでいる)」としつつ、民間人も全くもって同じ状況であり、「そこは真の人道災害である」だと発言した。