英国防省、マリウポリ制圧はロシア侵攻の重要目的だと評価
ウクルインフォルム
英国防省は3日、ウクライナ東部のマリウポリは被占領下クリミアとロシア領を繋ぐ陸上回廊を確保する上で必要なため、マリウポリ制圧がロシア侵攻の重要目的となっているとの見方を示した。
英国防省がツイッター・アカウントにて伝えた。
英国防相は、「ロシア軍がマリウポリを制圧しようとしており、同市では激しい戦闘が続いている。同氏は、集中的かつ無差別攻撃の対象となり続けているが、ウクライナ軍は中央地区のコントロールを維持しながら強力な抵抗を維持している。マリウポリは、ほぼ確実に、ロシアの侵攻の重要目的である。なぜなら同市は、ロシアと占領下クリミアの間の陸上回廊を確保するからである」と書かれている。
なお、現在、ロシア侵略軍がウクライナ東部マリウポリを包囲し続けており、これにより同市の人道状況が著しく悪化している。ウクライナ側が激しく抵抗する中で、ロシア軍は民間施設を爆撃し、民間人に多くの被害を出しており、また民間人避難のための人道回廊の開設を妨害している。マリウポリ市議会は、3月14日時点で同市の民間人死者数は2357人に上ると発表している。
アレストヴィチ宇大統領府長官顧問は3月18日、現時点でロシア軍による東部マリウポリ市の包囲を解除することは不可能だとし、ウクライナ政権は政治・外交的手段の作業をしていると発言した。
写真:Stringer, Anadolu Agency