マリウポリの人道状況悪化=英軍情報機関
ウクルインフォルム
ロシア軍による包囲の続くマリウポリにつき、英国防省は6日、同市では、ロシア軍の攻撃により、16万人の住民の大半が水、暖房、医薬品、通信、電気を得られていないと指摘した。
英国防省がツイッター・アカウントにて情報機関の報告を掲載した。
発表には、包囲されているマリウポリでは、激しい戦闘とロシアによる空爆が続いていると書かれている。
さらに、英国防省は、「マリウポリの人道状況は悪化している。残っている16万人の住民の大半は、電気、通信、医薬品、暖房、水を得られていない。ロシア軍は、人道アクセスを妨害しているが、おそらく防衛者に対して降伏するよう圧力をかけるためだろう」と伝えた。
なお、現在、ロシア侵略軍がウクライナ東部マリウポリを包囲し続けており、これにより同市の人道状況が著しく悪化している。ウクライナ側が激しく抵抗する中で、ロシア軍は民間施設を爆撃し、民間人に多くの被害を出しており、また民間人避難のための人道回廊の開設を妨害している。マリウポリ市議会は、3月14日時点で同市の民間人死者数は2357人に上ると発表している。
アレストヴィチ宇大統領府長官顧問は3月18日、現時点でロシア軍による東部マリウポリ市の包囲を解除することは不可能だとし、ウクライナ政権は政治・外交的手段の作業をしていると発言した。
写真:Stringer, Anadolu Agency