ゼレンシキー大統領、リトアニアに戦後のウクライナ復興プロジェクトへの参加を提案
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は12日、リトアニアの国会で演説を行い、同国に対して、ロシアの始めた戦争が終わったら、ウクライナ復興プロジェクトへ加わることを提案した。
ゼレンシキー大統領のリトアニア国会演説全文が大統領府ウェブサイトに掲載された。
ゼレンシキー大統領は、「私は、欧州で皆が真に原則的に行動すれば、もう本当にすぐに平和は訪れると確信している。そして、平和になった暁には、私たちは、戦後、速やかかつ目に見えてウクライナを復興する。私は、あなた方の社会、あなた方の企業、あなた方の国家に、ウクライナ復興プロジェクトに加わるよう招待する」と発言し、「生命は戦争に勝たねばならない。価値は戦争に勝たねばならない。欧州は戦争に勝たねばならない。そして、私たちは勝利する」と強調した。
ゼレンシキー氏はまた、リトアニアに対して、ウクライナの欧州連合(EU)加盟国候補地位の加速的手続きの開始を支持してくれたことにつき謝意を伝えた上で、ロシアに対して、戦争で欧州が壊されることはないことを示すために、その手続きをすぐに成功裡に終えなければならないと発言した。
これに先立ち、3月10日、フランスにてEU首脳会談が開催され、その際EU加盟国首脳は、ウクライナのEUへの将来の加盟の展望を認める声明を採択していた。
4月8日、フォンデアライエン欧州委員長がキーウを訪問しゼレンシキー宇大統領に、ウクライナがEU加盟候補国となるために記入の必要な質問表(アンケート)を渡している。
マーシカス駐ウクライナ欧州連合(EU)大使は、ウクライナは今年の6月にもEU加盟候補国地位付与要請に肯定的な返答が得られるチャンスがあるとの見方を示している。
写真:大統領府