ロシア軍、占領下ウクライナ領にて偽情報掲載の新聞を拡散
12日、市民団体「ハルキウ汚職対策センター」が報告した。
センターは、「敵のプロパガンダメディアでは、数日前に、ハルキウ州占領地にてロシア兵が地元住民に新聞を配る動画が現れ始めた。新聞が配られている自治体名は、わざと明かされていない。占領者の新聞には、偽情報で彩られたロシア・プロパガンダの言説が掲載されている」と書かれている。
またセンターは、それら新聞には、例えば「ウクライナ軍、志願兵大隊は、ナチであり、現在ハルキウを砲撃しており、町を潰している」などと書かれているという。他にも「ウクライナ軍にとってハルキウ住民は、『他者』であり『モスクワ人』である」「西側諸国はウクライナ政権に対して、国土を人のいない大地にせよとの課題が出されている」などという文もあるという。
その他、「ハルキウ市幹部は特別重罪の受刑者で志願兵大隊を作り、彼らが南側からハルキウを封鎖し、住民を市から一切出さないようにし、ウクライナ軍の部隊も後退させないようにしようとしている」との文もあると報告されている。
センターはさらに、「ウクライナのナチたちがハルキウからの脱出する2家族を銃撃。3名がの子供が死亡した」という文もあるとし、亡くなったのは現在ロシアに占領されているルシカ・ロゾヴァの住民だと書かれていたと伝えた。
加えて、センターは、「新聞」には、ウクライナ軍の損耗や、ハルキウ市では人道災害が起きそうな状態だなどと書かれていると報告しつつ、その上で「ロシア占領軍の砲撃の被害を最も多く受けたハルキウ市のいくつかの地区では、状況は困難だが、しかし、その辺りにも人道災害などない。同市の大半の地区は、冷水も温水も暖房も電気もある。4月6日、市議会ウェブサイトには、市の80%の建物には、温水があるとの発表が掲載された。冷水ネットワークの修理が続いている」と伝えた。