ロシアはウクライナと世界を失った=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、ロシア侵略軍はウクライナ東部と南部の民間人に対してテロを行っているが、残虐行為によってロシアが戦争に勝てることはないと指摘した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージにて発言した。
ゼレンシキー氏は、「ヘルソン州とザポリッジャ州被占領地では、ロシア軍が私たちの国の民間人にテロを継続している。ウクライナ軍や国家機構に過去に少しでも関係のある人が全員捜索されている。占領者は、それで領土のコントロールが簡単になると思っているのだろうが、しかし、彼らは大いに間違っている。彼らは、自分を自分で騙している。占領者の問題は、活動家、退役兵、記者が彼らのことを受け入れないことにあるのではない。ロシアの問題は、ウクライナの人々がロシアそのものを受け入れていないこと、そして今後二度と受け入れることがないことにあるのだ。ロシアは、ウクライナを永遠に失ったのだ。さらに言えば、全世界を失ったのだ。もはやロシアを受け入れるところはどこにもない」と発言した。
同氏はまた、ロシア軍がアゾフ海沿岸、ウクライナ東部、ハルキウ州で戦闘時に見せた残虐性により、その地と現地の人々の中が将来何らかのロシアとの繋がりを持つという最小限の可能性さえ壊してしまったと指摘した。
「もしかしたら、ロシアのどこかでは、残虐性が尊敬されているのかもしれない。しかし、ウクライナでは、残虐性は軽蔑される。そして、それによって罰される。絶対に」と強調した。
なお、なお、ウクライナでは、2月24日からロシアによる全面的侵略が続いている。4月16日は、侵略開始から52日目となる。
写真:大統領府