ロシア占領軍、ヘルソン州で5月初旬の偽「住民投票」実施に向け準備=オンブズマン
ウクルインフォルム
ウクライナのデニーソヴァ最高会議(国会)人権問題全権は16日、ウクライナ南部ヘルソン州を占領するロシア占領軍は、5月上旬に偽の「住民投票」を実施することを計画していると伝えた。
デニーソヴァ全権がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
デニーソヴァ氏は、「目撃者情報によれば、(ヘルソン州)ノヴァ・カホウカ市の印刷所で、『住民投票』実施のための『投票用紙』が刷られているそうだ。もちろん、全ての『投票』結果一覧は、事前に準備されて、州の中心地へ持っていかれるだろう。偽『住民投票』実施は2022年5月1日から10日の間に予定されている。この期間、彼らは、ヘルソン市の出入りを禁止し、あらゆる通信を遮断する意向である」と発言した。
また同氏は、2014年のルハンシク市とドネツィク市にて占領者が行った偽「住民投票」の時と同じく、住民の意思ではなく、ロシアのテレビのための場面作りが予定されていると指摘した。
その他、ポドリャク大統領府長官顧問は16日、ツイッター・アカウントにて、ヘルソン州とザポリッジャ州の住民に対して呼びかけメッセージを書き込んだ。同氏は、「ヘルソン、オレシュキ、ノヴァ・カホウカ、スカドウシク、へニーチェシク、ベルジャンシク、メリトポリ、トクマク、ヴァシリウカ。私たちは、ウクライナ南部の現在一時的に血塗られた残虐なロシアの占領下に入っている町々、村々を忘れていない。全て必ず解放し、自由と文明を取り戻す」と伝えた。
なお、15日、ウクライナ軍は、現在ロシア軍に占領されているウクライナ南部ヘルソン州の情勢は引き続き困難だとしつつ、住民に対して「私たちはもうすぐ到着する」と呼びかけていた。