「強制的ロシア化」 ロシア占領政権、ウクライナ南部・東部の教師の「技能の再獲得」に向け準備
ウクルインフォルム
被占領下クリミアのロシア占領政権は、ロシアが新たに占領したウクライナ南部ヘルソン州、ザポリッジャ州、ハルキウ州の学校の教師のための「技能再獲得キャンプ」を設置しようとしている。その目的は、「ロシアの教育基準」を身につけさせるためだという。
ウクライナの国家安全保障国防会議(NSDC)傘下の偽情報対策センターがテレグラム・チャンネルにて伝えた。
報告には、「自称クリミア首長のセルゲイ・アクショーノフは、ヘルソン州、ハルキウ州、ザポリッジャ州からの教師に対する、クリミア領内における夏の『技能再獲得キャンプ』の設置を発表した。彼らは、教師に『ロシアの教育基準』を身に付けさせるためにそれを行うつもりだ」と書かれている。
また、そのいわゆる「ロシアの教育基準」は、被占領下ウクライナ領から拉致した子供たちに対しても適用されるという。
センターは、子供たちにはロシア語を強制的に学ばせるとし、その理由は、ロシア占領者たちが、ウクライナの子供は十分にロシア語を運用できないと考えているからだと伝えた。
同時にセンターは、「ロシアによるウクライナ国民の拉致は、国際法違反」であることを喚起した。
なお、本件につき、シンクタンク「クリミア・タタール・リソース・センター」は、フェイスブック・アカウントに、アクショーノフ・クリミア占領政権「首長」が、夏までにウクライナの教師にいわゆる「ロシア教育水準」を身に付けさせるためプログラムを作成すると発言した際の動画を掲載している。