6月のEU首脳会合でウクライナに加盟国候補地位が与えられることを期待=宇大統領府副長官
ウクルインフォルム
ウクライナのジョウクヴァ大統領府副長官は17日、ウクライナ政権は欧州連合(EU)加盟候補国地位取得に向けた質問表に全て回答したと発言した。
ジョウクヴァ副長官が国内テレビ局出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ジョウクヴァ氏は、「6月に欧州理事会会合が開かれる。つまり、全ての加盟国首脳とEU幹部の会合である。そして、私たちは、その会合でウクライナに対してEU加盟候補国地位が付与されることを期待している。それは重要な段階だ」と発言した。
同氏はまた、ウクライナ側はすでにフォンデアライエン欧州委員会委員長に渡された質問表に回答したとし、今後は欧州委員会がEU加盟に関するコペンハーゲン基準にウクライナが合致しているかに関する勧告を準備することになると説明した。同氏は、その勧告が肯定的な内容になることを期待していると述べた上で、その後、その問題を欧州理事会が審議することになると伝えた。
そして、同氏は、候補国地位を受け取ったら、EU加盟交渉が始まると説明し、ウクライナはその加盟交渉手続きが簡素化されるべきだと考えていると発言した。
同氏は、「EU加盟国の内、ウクライナのEU加盟に反対し得る国は、現在1か国もない。加盟国間の立場の違いは、加盟に至るまでにウクライナが通過する手続きの速度にある。私たちは、今のところ迅速な加盟手続きを信じてない国々と話しているが、大半の国は、ウクライナがそのプロセスを迅速に通過すべきという立場を支持している」と発言した。
なお、3月10日、フランスにてEU首脳会談が開催され、その際EU加盟国首脳は、ウクライナのEUへの将来の加盟の展望を認める声明を採択していた。
4月8日、フォンデアライエン欧州委員長がキーウを訪問しゼレンシキー宇大統領に、ウクライナがEU加盟候補国となるために記入の必要な質問表(アンケート)を渡している。