「ロシアはこの戦争に勝てない」=ドゥダ・ポーランド大統領
ドゥダ大統領が米国、フランス、ドイツ、英国、カナダ、イタリア、ポーランド、ルーマニア、日本の首脳などによるオンライン会議の後に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ドゥダ氏は、現在、皆がロシア軍のウクライナへの侵攻再開の目撃者となっているとしつつ、それはNATO加盟国の情報機関は事前に把握していたことであったと指摘した。
同氏は、「今日のジョー・バイデン大統領が主導した会談の出席者の現状の評価は、完全に一致していた。皆、ウクライナがサポートを必要としていること、ウクライナはそのサポートを個々の国の可能な範囲で受け取るということを、素晴らしく理解している」と発言した。さらに同氏は、今日の会合参加者は、さらなる人道支援、物的支援を行うと宣言したと伝えた。
さらに同氏は、首脳たちは対露制裁についても協議したとし、各国が制裁拡大について合意に至ることへの期待を表明した。同氏は、とりわけ各国首脳が、ロシアが戦争用の資金を獲得できないようにするべく、制裁は石油と天然ガスも対象とすべきという考えに次第に傾いてきていると指摘した。
その他同氏は、首脳たちがロシアのウクライナにおける戦争犯罪を罰さねばならないと強調したと伝えた。同氏は、「その問題は、政治首脳陣だけに関連するのではなく、将校や兵士も対象しなければならない。犯罪は捜査されるという認識がなければならず、検察は、そのために作業をしており、文書化が行われている」と発言した。
また、同氏は、首脳たちの間では、この戦争にロシアを勝たせてはならない、との明確な発言が行われと報告した。同氏は、「ロシアが勝利すれば、ロシアはさらに攻撃を続ける。ロシアがウクライナでの獲得に留まることはないのだ」と強調した。
なお、19日、ジョンソン英首相は、同首脳会談後、ウクライナに対してより多くの火砲の提供を約束している。また、ショルツ独首相は、ドイツはウクライナ政府がドイツの軍需産業から武器を購入できるようにすることで、ウクライナへの軍事支援を行い続けると発言している。
なお、ウクライナでは、2月24日からロシアによる全面的侵略を受けている。
※更新(1:04):首脳会議の参加国に日本を追加しました