ロシアの目的は5月9日までにウクライナ軍を東部2州から排除すること=宇国防省報道官
モトゥジャニク報道官がRBCウクライナ通信へのインタビュー時に発言した。
モトゥジャニク氏は、「現在、彼らの目的は全くもってはっきりしている。それは、ウクライナ軍をドネツィク・ルハンシク両州の行政境界線の外まで追い出し、一時的占領下クリミアとの陸上回廊を維持することだ。彼らの政権は、正にそのような『勝利』を自国社会に『売り出そう』としているのだ」と発言した。
同氏はまた、ロシアの目的はそれに限定されるわけではないとし、「彼らが他州、とりわけヘルソン州でも、より多くの領土を奪取すべく、侵攻を進めようとしているのは明らかである。現在敵はそれに向けた準備をしており、兵力を集め、すでに占領した配置地点を強化している。しかし、それは、ドネツィク・ルハンシク両州における戦闘の結果に左右されていくことである」と発言した。
さらに同氏は、ロシア軍はウクライナ軍部隊を包囲しようとしているとも指摘した。同氏は、「それはロシア軍の戦術である。完全、あるいは、部分的に部隊を主要な方面で包囲し、相手を動けなくし、あり得る兵站ルートを遮り、それから攻撃である。彼らは、包囲したことを報告するのを好んでいる。私たちの課題は、それを実現させないことだ」と発言した。
また同氏は、過去数日、ロシア軍が東部で侵攻を活発化させており、また衝突ライン全域でミサイル攻撃・火砲砲撃の数を増やしていることを喚起し、そのため、ドネツィク・ルハンシク両州の決定的戦闘が始まったと認めることができると述べた。
同氏は、「重要なことは、ウクライナ東部のロシア軍の広範な侵攻は、遅かれ早かれ起きるはずだったものだということだ。しかし、重要なのは、私たちのウクライナ東部の町は、それぞれ大小の要塞であり、現在、勇敢に防衛を維持しており、敵の全域を制圧するという計画を妨害しているということだ。そのため、ドンバスでの戦いは、誇張なく、ウクライナを巡る決定的な戦いなのだ」と強調した。
なお、ウクライナでは、2月24日から、ロシアによる全面的侵略が続いている。また、ゼレンシキー大統領は4月18日、ロシア侵略軍がドンバスをめぐる戦闘を開始したと発言していた。
写真:AA