ロシア軍、マリウポリへの空爆再開 アゾフスタリへ襲撃=ウクライナ大統領府長官顧問
ウクルインフォルム
ウクライナのアレストヴィチ大統領府長官顧問は23日、ロシア軍がマリウポリの製鉄コンビナート「アゾフスタリ」への空爆を再開したとし、同地へ襲撃を行おうとしていると伝えた。
アレストヴィチ氏が記者会見時に発言した。
アレストヴィチ氏は、「敵がアゾフスタリ敷地内のマリウポリ防衛者の抵抗を最終的に制圧しようとしている。敵は工場敷地、私たちの軍人の防衛する地区への空爆を再開し、襲撃を実施しようとしている」と伝えた。
同氏はまた、マリウポリ氏を防衛するウクライナ軍人は、非常に困難な状況にあるが、耐えているとし、反撃すら行っているとも発言した。
これに先立ち、23日、ウクライナの国家警護隊特命分遣隊アゾフ連隊の隊員たちは、マリウポリの製鉄コンビナート「アゾフスタリ」の地下避難所に隠れる民間人の様子を動画で紹介していた。
なお、アレストヴィチ顧問は3月18日、現時点でロシア軍による東部マリウポリ市の包囲を解除することは不可能だとし、ウクライナ政権は政治・外交的手段の作業をしていると発言していた。
ゼレンシキー大統領は4月16日、ロシアがマリウポリを防衛しているウクライナ軍人に投降することを提案しており、命の保証を約束しているが、実際には、2014年のイロヴァイシクの時のように、ウクライナ軍人を銃殺したがっている可能性は排除できないと発言している。
18日、ロシアからの攻撃を受けるウクライナ東部マリウポリにて、防衛戦に参加するウクライナの部隊の隊長は、世界の国々に対して、民間人と負傷者の避難のための人道回廊の設置に向けた支援を要請していた。
ヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相は、23日にマリウポリから住民避難用の人道回廊が開設しようとしていると発表していた。
写真:Stringer, Anadolu Agency