ロシアは最良の空挺兵の90%を失った=ベリングキャット代表
ウクルインフォルム
オンライン上の公開情報の分析調査で知られる民間調査グループ「ベリングキャット」のグロゼフ代表は、ロシアは2月24日に始めた対ウクライナ全面的侵略の第1段階で、自国の最良の空挺兵の90%を失ったと指摘した。
グロゼフ氏がウクライナ24局出演時に発言した。
グロゼフ氏は、「私は個人的に、戦争の第1段階でロシアが自国の最前の空挺兵の90%を本当に失ったことを調べた。彼らは軍の中で最も重要で、最も不可欠な部分であり、彼らなくして、重要なインフラ施設の制圧や、首都の制圧が不可能な存在である」と指摘した。
さらに同氏は、傭兵として戦争に加わっている第2層の良質な軍人もその大半がすでに失われているとも指摘した。同氏は、「傭兵とは、他のロシアの軍人と異なり、過去10年、演習のみで訓練したのではなく、現実のシリア戦争や、アフリカの国々や、2014〜15年のあなた方のところ(編集注:ウクライナ)で鍛えてきた者たちだ。彼らの約4000人が失われている」と発言した。
その上で同氏は、現在、ロシアは国家総動員なくして、大隊戦術群(BTG)を80個も集められないとの見方を示し、集められてもせいぜい60〜70個だと指摘した。
同時に同氏は、国家総動員はロシア国内に社会的危機を生み出す上に、軍の質は約70%低下するだろうとの指摘した。
その他、グロゼフ代表は、ロシアは2月24日に始めた対ウクライナ全面的侵略にて所有する高精度ミサイルの約70%をすでに使用したと指摘している。
なお、グロゼフ氏は、3月中旬に、ロシアは非常に短期間で戦争に勝利することを目的とした「電撃戦」計画に失敗した上に、同国にはそれに代わる計画がないとの見方を示していた。