ウクライナ保安庁、ロシアのプロパガンダ拡散者暗殺未遂報道を「創作だ」と指摘
25日、SBUがフェイスブック・アカウントにてコメントした。
コメントには、「SBUは、露FSBの新しい『創作』を興味を持って調べた。FSBは『英雄的にネオナチを拘束した』とし、そのネオナチは『市民活動家』ウラジーミル・ソロヴィヨフの殺害をSBUの発注で計画していたと発表した」と書かれている。
その上で、SBUは、同庁はウクライナの安全の強化のために体系的に仕事をしており、「ロシア特殊機関の新しいファンタジー」について真剣にコメントするつもりはなく、その話もロシア国内の聴衆向けのものだろうと指摘した。
同時にSBUは、ソロヴィヨフは「市民活動家」ではなく、普通のプロパガンダ拡散者であるとともに、ロシア版のゲッベルスであり、ウクライナが勝利した後に必ず国際裁判所にてその犯罪行為の責任が追及されることになる人物だと説明した。
SBUは、ソロヴィヨフ殺害の計画はないとしつつも、同時に、ソロヴィヨフ氏が拡散している偽情報や反ウクライナ・ナラティブの数の多さを考慮すれば、同氏が自身の低質なプロパガンダ活動の結果で自らむせ込んでしまった可能性はあるだろうと指摘した。
これに先立ち、ロシアのプロパガンダ拡散者として知られるウラジーミル・ソロヴィヨフ氏は25日、テレグラム・チャンネルにて、SBUの発注で暗殺されかけたと書き込んでいた。さらに同日、ロシアの「スプートニク」などのプロパガンダ・メディアは、その他に露国営プロパガンダ・メディアのドミトリー・キセリョフ氏(ロシア・セヴォードニャ社長)やマルガリータ・シモニャン氏(RT)の「殺害を計画していたネオナチを拘束」したなどとも発表していた。
なお、日本政府は、3月8日に発表した対露制裁にて、ウラジーミル・ソロヴィヨフ氏を制裁対象に加えている。