ロシア軍、イジューム戦線に240ミリ自走迫撃砲投入 各地の戦況報告=ウクライナ軍参謀本部
ウクライナ軍参謀本部がフェイスブック・アカウントにて3日18時時点の各地戦況を報告した。
敵は、東部にて、ドネツィク・ルハンシク両州全域への完全なコントロールを確立し、両州とクリミアとの陸路回廊を維持するために東部作戦圏での侵攻を継続。
イジューム方面(東部)では、敵は、西部軍管区第1戦車軍、第20諸兵科連合軍、東部軍管区第29、第35、第36諸兵科連合軍、第68軍集団、空挺軍の部隊がイジューム〜バルヴィンコヴェ方面への侵攻を実施。敵は損耗を出している。さらに、ベルゴロド州からイジューム市(被占領下)へ、240ミリ口径自走迫撃砲「チュリパン」と、多連装ロケットシステム「スメルチ」を装備した部隊を投入。
ハルキウ州(東部)の一時的被占領地では、敵がフィルター方策(厳重審査)を実施。そのために露親衛隊部隊が投入されている。
スロビダ方面(北東部)では、敵は、西部軍管区第6諸兵科連合軍、中央軍管区第41諸兵科連合軍、バルチック艦隊・北海艦隊沿岸防衛軍の部隊が活動、ハルキウ市に対して、航空機による爆撃や砲撃を加え続けている。
ドネツィク・タウリヤ方面(東部・南部)では、第1・第2軍集団、南部軍管区第8、第58諸兵科連合軍、東部軍管区第5諸兵科連合軍、太平洋艦隊、第2・第41諸兵科連合軍、中央軍管区第90戦車師団、空挺軍の諸部隊が衝突ラインの各地で侵攻を実施。ロシア軍は、ウクライナ軍配置地点に対する空爆と火砲砲撃を実施。敵の主な努力は、ルビージュネとポパースナの完全なコントロール確立と、リマン、シヴェルシク、スロヴヤンシクへの攻撃への発展を目的とした、リマン方面、シェヴェロドネツィク方面、ポパースナ方面、アウジーウカ方面、クラホヴェ方面での侵攻に集中している。
敵は、複数地点で第二防衛ラインの整備を実施。
マリウポリ(東部)では、敵はアゾフスタリ工場敷地内のウクライナ部隊の封鎖を継続。火砲、戦車にて工場敷地への砲撃を実施。
ピウデンニー・ブフ方面(南部)では、南部軍管区第8・第49諸兵科連合軍、第22軍集団、黒海艦隊、空挺軍の諸部隊により、戦術的配置地点の改善を目的とした戦闘を実施、ウクライナ軍への砲撃を継続。敵は、部隊の再編を行い、火砲、防空システム、物質・技術敵装備を増強している。
モルドバ領トランスニストリア地方の情勢は依然困難。ロシア軍部隊は、引き続き完全な戦闘体制に入っている。モルドバのトランスニストリア地域(編集注:自称「国家」占領地域)の武装集団は、強化体制に入っている。ロシア将校の親族の避難に向けた準備が行われている。
ヴォリーニ方面、ポリッシャ方面、シーヴェル方面では、ベラルーシ軍部隊が、ブレスト州、ホメリ州にてウクライナ・ベラルーシ国境のを強化する課題を遂行。スーミ州フメリウカでは、敵の工作諜報グループを摘発した。
黒海・アゾフ海会場の黒海艦隊艦船は、ウクライナ領の民間インフラへのミサイル攻撃、戦闘実施地域の孤立課題遂行、情報収集、沿岸方面の砲撃支援を継続。
ウクライナ軍の行動により、ロシア軍第38独立自動車化狙撃旅団は、約60%の人員を死亡が負傷により失った。