ロシア軍、多連装ロケットシステムでウクライナ南部3州を砲撃=報告書
ウクライナ各州の州軍行政府の14日8時時点の情報をまとめた報告書に書かれている。
ヘルソン州(南部):13日、ロシア軍は、政府管理地域へ避難していた人々の自家用車の車列を多連装ロケットランチャー「グラート」にて砲撃。児童2名含む負傷者あり。またロシア軍は、一時的に制圧している自治体に対する砲撃を継続、とりわけ隣接州への砲撃が見られる。またヴィソコピリシケ、ヴェリコオレクサンドリウシケ、スタニスラウシケ、カリニウシケ、ノヴォヴォロウツォウシケの村々は継続して危機的な状況にある。
ミコライウ州(南部):敵は13日夜、ミコライウ市を多連装ロケットランチャーで砲撃。倉庫が損壊し、バラバニウシキー森林で火災発生。夜中にも敵は砲撃実施。被害状況は確認中。
ドニプロペトロウシク州(南部):夜中、空襲警報が鳴る。夜明け、ロシアは多連装ロケットランチャー「ウラガン」でシロキウ自治体を砲撃。住民に被害なし。複数の建物の窓が破損。屋外にクラスター弾が撒かれた。
ザポリッジャ州(南部):ザポリッジャ市は夜間は平穏だった。前線ラインでは、戦闘が続いている。夜間、州南東にて一斉砲撃の音が聞こえた。州の状況は安定しており、予想可能。
ハルキウ州(東部):ハルキウ市は夜単発の砲撃があった。被害者なし。州では、過去24時間ロシア軍がデルハチ、ツィルクニ、ロゾヴェ、ゾロチウを砲撃。チュフイウ地区で1名負傷。イジューム方面で戦闘が続いている。
ルハンシク州(東部):過去24時間で30回の砲撃が確認され、50軒の建物が損壊。リシチャンシクでは、ゴム技術品の工場事務所が破壊された。死者なし。
ドネツィク州(東部):前線全域(リマン、アウジーウカ、スヴィトロダルシク、トレツィク、マルインカ、クラスノホリウカ、ノヴォミハイリウカ、ヴフレダル)で恒常的に緊迫が続く。アウジーウカでは夜間砲撃により停電。
その他の州は、相対的に平穏だった。