ウクライナ国防省、露におけるアゾフ連隊隊員を被拘束者交換対象から除外するという発言にコメント
マリャール次官がテレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
マリャール氏は、「ロシアにはロシアの政治プロセスがあり、ロシアなりの政治区分けがある。(中略)そのため、確かにこの救出作戦と協議の間、私たちは、あちらから様々な勢力の様々な人の様々な発言を聞いている。それゆえ、私たちは、それらをロシア国内での消費のためのプロパガンダ効果とプロパガンダ目的を狙った政治的発言と受け止めなければならない」と発言した。
また同氏は、マリウポリの製鉄工場「アゾフスタリ」のウクライナ防衛者たちの避難の一環となる被拘束者交換に関して、表立った発言を控えるよう呼びかけた。同氏は、「私は、私たちの国全体を包んだ不安、懸念を理解している。なぜなら、それは私たちの防衛者、私たちの英雄なのだから。そして、確かに私たち皆、彼らを救うためにあらゆる可能なことを行っている。私は、皆が、少しでも何かしらの情報を知りたいと思っていることを理解している。しかし、救出作戦は継続しているのだ。それが1つ目。2つ目は、協議が続いているということだ。なぜなら、救出作戦自体には、複数の複雑な段階があるからだ。そのプロセスは、非常に繊細である。私たちが公に発表するどのような情報も、プロセスを、そして私たちの防衛者を邪魔する可能性がある」と指摘した。
そして同氏は、過剰な公開は、しばしば現在の救出作戦のみならず、交換プロセス全体を妨害する可能性があると述べ、「私は、活動家たちに対して、もう一度呼びかけたい。彼らは、様々な人の交換のための情報キャンペーンを行おうとしている積極的な人々だ。私は、それがしばしば、協議プロセスを困難にしていると言いたい。これは、専門家が扱わねばならない話なのだ」と強調した。
これに先立ち、16、17日、マリウポリの製鉄工場「アゾフスタリ」から264名の軍人(負傷兵)の避難作戦が始まったことが発表されていた。これらの軍人は、全員がロシアが占領する地域へと運ばれている。ウクライナ参謀本部は、彼らの今後のウクライナ政府管理地域への帰還は、(被拘束者)交換手続きを通じて行われると説明していた。
写真:オレスト