ロシア軍、ウクライナ東部・南部で攻撃継続 ドネツィク州で民間人10名死亡
東部ドネツィク州では、民間人10名が死亡、7名が負傷した。18日、キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
キリレンコ氏は、「5月18日、ロシア人は10名のドネツィク州住民(リマンにて7人、バフムートにて3人)を殺害した。バフムートでの死者には児童1名も含まれる。他、7名が負傷した」と書き込んだ。
また同氏は19日には、ロシア軍がバフムートへと空爆を行ったとし、5階建て住宅、民間住宅、行政庁舎に砲弾が着弾したとし、救助隊が6名を瓦礫の下から救い出したと伝えた。6名は命に別状はないとのこと。
東部ルハンシク州軍行政府は19日、テレグラム・チャンネルにて、18日にシェヴェロドネツィクにて、敵の砲撃により大規模火災が発生するも、砲撃が間断なく続いたために、消火活動ができなかったと伝えた。18日、同市では、住民4名が死亡、3名が負傷、また少なくとも8名の建物が損壊したとのこと。
また、州行政府は、ロシア軍は同州ポパースナ、ロスクチウカ、カテリニウカ、オリホヴェを使用していると伝えた他、敵がウスティニウカ、ゾロテー4へ襲撃したが、成功しなかったと報告した。
東部ハルキウ州では、同州国家非常事態庁総局が、テレグラム・チャンネルにて、ハルキウ近郊のドクチャイェウシケ町にて、ロシア軍により破壊された集合住宅の瓦礫の撤去作業の際に、瓦礫の下から女性住民の遺体が見つかったと伝えた(砲撃は3月に行われたもの)。
南部ドニプロペトロウシク州では、レズニチェンコ同州州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、夜間のロシア軍の多連装ロケットランチャー「グラート」「ウラガン」により、ゼレノドリシクへの砲撃が行われたと伝えた。
犠牲者は出ていないものの、建物が破壊され、村の一部で停電が起こり、ガス供給が止まったという。
なお、ウクライナでは、2月24日からロシア軍による全面的侵略が続いている。