ウクライナ内務省関係者、ロシア軍が宇北部の砲撃を強めた理由を説明
スミルノウ氏がテレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
スミルノウ氏は、「私たちは、その砲撃の性格、どうしてそれが特にスーミ方面で始まったかを理解する必要がある。それは、戦略的レベルで私たちがある種の反攻を始めようとしていることと関係する。もしかしたら、素早いものではないかもしれないが、しかし、ここ数日の動きを見てみれば、ハルキウ方面とルハンシク方面にて、私たちは、いくつかの自治体を解放してきた」と発言した。
また同氏は、現在ウクライナ側は、東部の最も激しい戦闘の発生しているイジューム方面へもすでに戦力を集中させることができるようになっているとも指摘した。
その上で同氏は、「だから、私は、それ(スーミ州への砲撃)は私たちの注意をさらにもう1つの方面へと逸らせる以上のものではないと確信している。私は、そこにはあちら側(ロシア領)から軍が再び入ってくる脅威というものはないと確信している。彼らは現時点で、私たちの戦力と注意をその方面へと向けさせるためにそれ(砲撃)を行っているのだ」と強調した。
また同氏は、スーミ方面には、国境警備隊、特殊部隊、領土防衛部隊、その他軍の部隊が駐留しており、敵のどのような計画にも対応する準備があると指摘した。」
その他同氏は、記者から、解放されたスーミ州とチェルニヒウ州には、多くの対敵協力者がいるかとの問いに対して、それほど多くはないと発言した。同氏は、「おそらく、いくつかの理由で南部の方が(対敵協力者は)多いだろう。しかし、スーミ州とチェルニヒウ州に関して言うなら、それらはそれほど多くはない。私たちはその地に入り、現在、ある種の幹部の敵との協力へのある種の関与や協力への扇動に関する調査を行っている。もちろん、調査は丁寧に行われているが、しかし、私は、そのような者たちが非常に多いとは言わない」と発言した。
なお、ウクライナでは、2月24日からロシアの全面的侵略を受けている。ロシア軍は、3月末以降それまで一部領土を占領していたウクライナ北部からの撤退を開始、4月中に同地から完全撤退したと見られている。同時に、ロシア軍は、自国領からウクライナ北部(チェルニヒウ州、スーミ州)への越境砲撃を継続している。